なぜ最低限の持ち物がいいの?
生きていく上で不必要なものを知りたいです。
部屋や鞄の中を整理するのが苦手な人は多くないでしょうか?
学生だと本やノートやプリントがたくさん散らかることがよくある例です。
その状態が気になって1度片付けても、またすぐに散らかってしまうのです。
ですが、「最低限の持ち物しか持たなかったら」部屋が散らかることは減るでしょう。
そのためにどういうものが必要で、これは要らないということを知る必要があります。
すぐに身の回りが散らかってしまい、「片付け」を諦めかけている方必見の1冊を紹介します。
『必要十分生活』の内容
必要十分の状態とは、うまく自分が納得するルールを見つければ、自然とベストな形に落ち着くというものです。
人によって価値観は様々であり、その人が快適に感じられるのなら、それが正解で間違いありません。
ー『必要十分生活』より
この本では、価値観は生きていく上で、日々変化していくことを前提にしています。
価値観が変化していくならルールは必要ではないと思われがちですが、そうではありません。
普段の生活でも無意識のうちにルールを設定ながら私たちは生活しています。
現在と理想の生活にギャップがある人は、ルールを再確認・再構築することで、より良い方向に変えることができます。
『必要十分生活』のポイント
『必要十分生活』で印象に残ったポイントは、以下の3つです。
実際に読んでみて印象に残ったポイント
- 机の上の荷物を全部運ぶという考え方
- 時々しか使わない物はレンタルでもいい
- 選ばなくていいのは一流の証
ポイント①:机の上の荷物を全部運ぶという考え方
机の上の物全てを持って移動することに決めています。
そのため、帰った後は机の上にはいつも何もなくどこに行っても同じ環境が広がるので、
環境変化によるストレスがあまりかかりません。ー『必要十分生活』より
持ち運びを重視しており、あえて不便を楽しむことも大切です。
筆者は32個のアイテムをリュックに入れて移動しているらしいですが、予備のアイテムを用意していません。
2つ用意するとお金もかかってしまうので、1つにまとめるという不便さがありますが、
ちゃんと鞄の中にあるか確認する癖もつくので、忘れ物も減ります。
ポイント②:時々しか使わない物はレンタルでもいい
時々しか使わないものは、レンタル品で済ませることができます。
例えば、礼服やドレス、旅行用の車、スーツケースなどです。
ー『必要十分生活』より
昔と違って、今ではインターネットを使うことで簡単に自宅まで配送してくれるサービスもあります。
1年に1回ほどしか使わないものをわざわざ持っておくのは、ストレスでしかありません。
「普段使わないけれど、高価なもの・場所を取るもの」は、レンタルで良いと割り切るのもいいかもしれません。
ポイント③:選ばなくていいのは一流の証
品数が少ないので、当然選択肢はありません。
しかし、選択肢がないというデメリットが、ここでは一流品を迷わず選択できるというメリットに代わるのです。
どちらか失敗の方があるから迷うのです。必ず正解であれば、何も迷うことはありません。
ー『必要十分生活』より
シンプリストの考え方と通じるものがあり、これさえあれば、満足でき、他には何も要らないものを大切にする考え方です。
身の回りのものも、自分の好きなものだけを置くことが大切です。
あんまり好きでないものを混ぜて置いてしまうと、
好きなものの保管方法や手入れが雑になってしまいます。
つまり、2流品を周りに置くだけで、1流の価値も下がってしまいます。
自分の好きでたまらないものだけが、自分の中の1流品で、値段は関係ありません。
安くても、自分が気に入っているものであれば、それはそれでOKなのです。
『必要十分生活』を読んでみてのまとめ
すぐに散らかってしまうものを整理の仕方を教えてくれる本です。
どうやって片付けたらいいのかの考え方の例も解説してくれています。
とりあえず持ち物を減らしたいと思って、手に取った1冊でしたが、
ものをとりあえず減らせばいいという訳ではなく、
自分のお気に入りだけを残そうということに気づけた一冊です。
こんな方におすすめ
- 持ち物は量よりも質だと思っていて好きなものに囲まれたい人
- 片付けのルール作りが下手だと自覚している人
- 忘れ物ばかりしていて、ものを持ちすぎている人
読んだ後にしたいこと
『必要十分生活』を読んだ後にしたいことは、以下の3つです。
本を読んだ後にしたいこと
- 収納はスーツケースに入る分だけにする?!
- ストック品の数を減らす・なくす
- 机の上を整理して、今よりも荷物を最小限にする
著者のたっくさんは、引っ越しすることが多く、収納はスーツケースに入る分だけと決めているようです。
極端な考え方で凄いと思ってしまいますが、やってみることで本当に必要なものとそうではないものを再確認できるきっかけになるとも思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。